麗雪神話~幻の水辺の告白~
「……う………ん……」
シルフェの物思いを断ち切るように、ボリスがうめき声をあげた。
はっとして、シルフェは身を乗り出した。彼をのぞきこむ。
「…ボリス?」
「う……しる、ふぇ…?」
ボリスの瞼がゆっくりと開いた。そしてその瞳の焦点が、シルフェに合う。
「ボリス! よかった、気が付いたのね」
安堵のため、思わず花が咲くような笑顔がこぼれる。
ボリスはそれを、まぶしげに見ていた。
「シルフェ…ここは…?」
「コルッツォ村の病院よ。ちゃんと手当してもらったから、怪我のほうはもう大丈夫。
しばらく安静にしてなきゃだめだけどね」
「俺を…助けて、くれたんだな…」
普段俺様なボリスがしみじみとそんなふうに言うから、シルフェは焦った。
「そんなたいそうなことはしてないわよ…あっ、ちょっと、だめよまだ起き上がっちゃ」
「大丈夫だ。怪我したのは腕だけだから」
シルフェの物思いを断ち切るように、ボリスがうめき声をあげた。
はっとして、シルフェは身を乗り出した。彼をのぞきこむ。
「…ボリス?」
「う……しる、ふぇ…?」
ボリスの瞼がゆっくりと開いた。そしてその瞳の焦点が、シルフェに合う。
「ボリス! よかった、気が付いたのね」
安堵のため、思わず花が咲くような笑顔がこぼれる。
ボリスはそれを、まぶしげに見ていた。
「シルフェ…ここは…?」
「コルッツォ村の病院よ。ちゃんと手当してもらったから、怪我のほうはもう大丈夫。
しばらく安静にしてなきゃだめだけどね」
「俺を…助けて、くれたんだな…」
普段俺様なボリスがしみじみとそんなふうに言うから、シルフェは焦った。
「そんなたいそうなことはしてないわよ…あっ、ちょっと、だめよまだ起き上がっちゃ」
「大丈夫だ。怪我したのは腕だけだから」