麗雪神話~幻の水辺の告白~
2
シルフェの風で、全員空高く舞い上がる。プミラの背には、サラマスがまたがっていた。
この一人と一匹は、要となる作戦で活躍する予定なのだ。
セレイアは、風だけで空を飛ぶ感覚に、少しは慣れてきた気がしていた。相変わらず怖いのだが、悲鳴までは出なくなったというかんじだ。
軽々と城壁を越え、まずはサラマスとプミラが着陸した。
そうしたら、他の三人はしばらく空に待機だ。
ほどなくして、足下の皇宮から火の手があがるのが見えた。
燃やせるものなどほとんどない皇宮で、空からでも確認できるほどの業火。皇宮内が大パニックになっているだろうことは容易に想像できる。
消火のため、警備の兵たちが押し寄せてきているのが見えた。奥宮からも、人が続々と出てくる。
「…今だね! よし、行こう!」
シルフェの掛け声と共に、三人は奥宮へと下降し始めた。
最上階に広いバルコニーがあることは、シルフェが偵察済みだ。
そして一行の予想が正しければ、そのバルコニーこそが、皇帝の寝室に続いているはずだった。
この一人と一匹は、要となる作戦で活躍する予定なのだ。
セレイアは、風だけで空を飛ぶ感覚に、少しは慣れてきた気がしていた。相変わらず怖いのだが、悲鳴までは出なくなったというかんじだ。
軽々と城壁を越え、まずはサラマスとプミラが着陸した。
そうしたら、他の三人はしばらく空に待機だ。
ほどなくして、足下の皇宮から火の手があがるのが見えた。
燃やせるものなどほとんどない皇宮で、空からでも確認できるほどの業火。皇宮内が大パニックになっているだろうことは容易に想像できる。
消火のため、警備の兵たちが押し寄せてきているのが見えた。奥宮からも、人が続々と出てくる。
「…今だね! よし、行こう!」
シルフェの掛け声と共に、三人は奥宮へと下降し始めた。
最上階に広いバルコニーがあることは、シルフェが偵察済みだ。
そして一行の予想が正しければ、そのバルコニーこそが、皇帝の寝室に続いているはずだった。