麗雪神話~幻の水辺の告白~
3
そのサラマスは、その頃プミラと共に大暴れしていた。
彼らを捕えようとする衛兵たちが、怯えはするが死にはしない程度の位置に灼熱の炎を飛ばし、威嚇する。
あたりは灼熱の海。
むろん、炎の神サラマスの炎であるから、用事が済めば簡単にすべての炎を消すことができる。よって遠慮なく、人々が慌てるように、あちこちを火の海にすることができた。
「おらおらどうした~!
侵入者一人やっつけられないのかてめえらは~!」
「きゅ~!」
心なしかプミラも悪い顔つきになっている…気がする。火遊びは、動物でもはしゃいでしまうのだろうか。
衛兵たちが輪のようにサラマスたちを取り囲んではいるが、炎に阻まれ手も足も出せないようだった。
(そろそろ引き上げ時か)
ひとしきり暴れまわり、サラマスがそう思った時だった。
彼らを捕えようとする衛兵たちが、怯えはするが死にはしない程度の位置に灼熱の炎を飛ばし、威嚇する。
あたりは灼熱の海。
むろん、炎の神サラマスの炎であるから、用事が済めば簡単にすべての炎を消すことができる。よって遠慮なく、人々が慌てるように、あちこちを火の海にすることができた。
「おらおらどうした~!
侵入者一人やっつけられないのかてめえらは~!」
「きゅ~!」
心なしかプミラも悪い顔つきになっている…気がする。火遊びは、動物でもはしゃいでしまうのだろうか。
衛兵たちが輪のようにサラマスたちを取り囲んではいるが、炎に阻まれ手も足も出せないようだった。
(そろそろ引き上げ時か)
ひとしきり暴れまわり、サラマスがそう思った時だった。