麗雪神話~幻の水辺の告白~
ドレスを身に付けた後、「入ってきていいよ」とシルフェが扉の外に声をかける。
ボリスはドレス姿のシルフェを目の当たりにして、しばらく声も出ないようだった。
ぽかんと口を開けて立ちつくし…それから、咳払いをして言う。
「うんうん、やはり女にしか見えない………って、えっ!?」
何かに気が付いたらしく、ボリスがずかずかとシルフェのもとへ歩み寄ってきた。そして強い力でシルフェの腕をつかむ。
その視線は彼女の胸元へと注がれていた。
「お、おま、おま、お前……っ!
ほ、本当は、女だったのかっ!?」
「そうともちがうとも言えるわ。さっきまでは男だったから。風の神は自由に性別を変えることができるの」
言葉づかいも、声も、体も、女性そのもの。
ボリスは完全にパニックに陥っている。
「こ、こ、こんな、超常現象的なことが、あっていいのかっ……特異体質?」
「だから、私は風の神だからよ。信じて」
「…女だったんだな。よくも今まで隠し通せたものだ」
「だ~か~ら~…」
それから数十分も費やしたが、結局ボリスはシルフェの変化を信じてはくれなかった。
ボリスはドレス姿のシルフェを目の当たりにして、しばらく声も出ないようだった。
ぽかんと口を開けて立ちつくし…それから、咳払いをして言う。
「うんうん、やはり女にしか見えない………って、えっ!?」
何かに気が付いたらしく、ボリスがずかずかとシルフェのもとへ歩み寄ってきた。そして強い力でシルフェの腕をつかむ。
その視線は彼女の胸元へと注がれていた。
「お、おま、おま、お前……っ!
ほ、本当は、女だったのかっ!?」
「そうともちがうとも言えるわ。さっきまでは男だったから。風の神は自由に性別を変えることができるの」
言葉づかいも、声も、体も、女性そのもの。
ボリスは完全にパニックに陥っている。
「こ、こ、こんな、超常現象的なことが、あっていいのかっ……特異体質?」
「だから、私は風の神だからよ。信じて」
「…女だったんだな。よくも今まで隠し通せたものだ」
「だ~か~ら~…」
それから数十分も費やしたが、結局ボリスはシルフェの変化を信じてはくれなかった。