キミの一番大切な人
お昼ご飯を食べ終えて席に座ると、しばらくしてから違うクラスの友達とおしゃべりしてた中山くんが教室に帰ってきた。
おそるおそる中山くんに顔を向けてみると
「…っ」
話しかけれるような状態じゃないくらいに、中山くんは落ち込んでいた
中山くんの瞳は、今目の前にあるものじゃなくて…
目の前にあるものをなんて考えないで雛さんを考えているんだって思った。
中山くんは雛さんが本当に大切なんだ。
雛さんを思っている中山くんはいつも輝いていた。
中山くんにいつもの笑顔を取り戻してほしい。
そして中山くんの、今の気持ちが聞きたい。
私は決心をして、紙切れを中山くんの机にこっそり入れた
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放課後図書室で話しよう。
松川
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と書いた紙切れを。
来てくれるかは中山君次第だけど私は放課後図書室で待つことを決めた。