キミの一番大切な人
あれから一週間


中山くんは雛さんに想いを伝えてはいないけれど、いつも通りの笑顔の笑顔が彼に戻った




それだけでホッとしてる自分がいて




少しずつでいいから中山くんに頑張ってほしいなって思った


「ねえ!理沙ちゃんいる??


私三年の山下雛なんだけど!」



朝教室に入って用意をしている途中


教室に聞こえた叫び声。



えっと、理沙って私のことかな?



「雛さん?」



私は声を出して雛さんの方に振り向くと


「あー!理沙ちゃん!


ちょっと時間もらってもいいかな??」




「はい!」




私は言われた通り雛さんについていった



着いた場所は屋上



着いた途端雛さんはすぐに口を開いた



「ねえ!理沙ちゃん!


人のいないところでわざわざ話すような内容じゃないんだけどね!


私たち昔からの知り合いなの!」



え…?


私と雛さんが…?


けど、私の知り合いにこんな綺麗な人いたっけ…?
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