キミの一番大切な人
「あーーーー!!!!


もしかしてひーちゃん?」



「そうそうそれそれ!


私は理沙ちゃんのことりーちゃんって呼んでたよね


よかった覚えててくれて!」



逆にどうして今まで気づかなかったんだろう



そう、私とひーちゃんは昔から知り合っていた



出会いは幼稚園の年長のとき。

私のいとこはその時小学生で


幼稚園児の私はいとこの運動会をお母さんと見に行っていた


だけどついてからお母さんとはぐれてしまって


その時地面に座って泣いていた時に現れたのがひーちゃんで



「どうしたの?大丈夫?」



そう言って声をかけてくれたのがとっても嬉しくて。


ひーちゃんは一年生だったけど本当に優しくて



一緒にお母さんを探してくれた


「ねえ、お名前なんて言うのー?」


私はそうひーちゃんに聞かれて



「…理沙!」


人見知りの私は恥ずかしがりながら言うと


「じゃありーちゃんって呼ぼっと!



雛って言う名前なのー!」


そしてひーちゃんは雛って名前を教えてくれて



「じゃあひーちゃんだね…!」



「うん!そうだねー!」


それから私は一気にひーちゃんと打ち解けて



お母さんが見つかってすぐにひーちゃんと別れてしまってそれ以来会っていなかった


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