キミの一番大切な人
…だけど


「どうして私だってわかったんですか…?」


「ちょっと!


昔あんなにしゃべったんだから敬語とかもうやめてよー!


それと雛さんなんて呼ばなくていいからね!」



理由を話すよりも前に雛さんは私にそう言った



「わかった…!


ひーちゃん!」



「うん!



えっとね高校生になって初めて話した日あるでしょ?

あのクッキー渡した日!



あの日に聞いたりーちゃんの声が妙に懐かしくて

顔もどこかで見たことあるような気がして



それであれからずっと考えてて、昨日の夜やっと思い出せて!



それで早速りーちゃんの言いに行こうと思って今日の朝教室に行ったんだ!」



そうだったんだ


まさかあの時のことをひーちゃんが覚えてくれていたなんて



「本当にまた会えて嬉しい…!



ひーちゃんとまた話せるなんて」


「本当すごい偶然だよね!


また今度お出かけでもしない??」


ひーちゃんにそう言われて私は笑顔で


「うん!


じゃあ連絡先交換しよー?」



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