キミの一番大切な人

「ねえねえ！理沙！


今日ね、学校でイケメン見つけたの！


三年生の先輩で、とってもかっこいいの！」




「へえそうなんだー」



「もう！理沙ー


なにその棒読み〜」



今私が話しているのは一年生の時に同じクラスで仲良くなった原田咲。


咲は、元気で、イケメン好きの、かわいい女の子。


しかも身長が153cmでとっても小柄だから、男子からよくモテる




よく告白されてるのに、どうしてオッケーしないの？


っていつも思うんだけど、イケメンはみとく方がいいらしい。



「まあまあ。

それより、咲。


お昼ご飯はやく食べよ。」



「うん！」


いつもは教室で食べてるけど、今日は、屋上で食べることにした。



咲と屋上に向かっている途中、話しに夢中になりすぎてしまい、誰かとぶつかってしまった。



「あ、ごごごごめんなさい！」



私は慌てて頭をさげる



「いいよいいよー！

顔上げて！


あなた二年生？」



顔を上げると、そこには美人の女の人が立っていた。



名札の色が黄色だから、三年生だ…



「ありがとうございます！


はい、二年です」




「じゃあ、蓮のこと知ってる？」



蓮。


中山くんだ。


中山くんと親しい先輩なのかな。



…あれ？

もしかして