キミの一番大切な人
「雛さんですか…?」



おそるおそる尋ねてみると


「うんそうだよ。


私のこと知ってるの?」



「はい!


中山くんから聞いたことがありました!」



「蓮かー!


あいつ可愛いやつでしょ。



仲良くしてあげてね。



蓮のこと知ってるならちょうどよかった。


これ、お母さんが蓮のお母さんに渡しといてって頼まれたんだけど、私今から委員会あって…

蓮に渡しといてもらっていいかな?


今日中に渡してもらったら大丈夫だから!」



そう言って雛さんに渡されたのは、クッキーが沢山入っている箱


「はい!わかりました」



「本当にありがとうね!


また今度ゆっくりお礼するから!


じゃーねー」


そう言って雛さんは去っていった。




「綺麗な人だね。」


咲がこぼした言葉にに私は頷いた。



本当に綺麗な人だった。


このクッキーはお昼ご飯を食べてから中山くんに渡そう




「咲!屋上で早くご飯食べよ!



このクッキーは、ご飯食べてから中山くんに渡すね!」



「うん!」




そうして、私たちは屋上でご飯を食べた。





はやめに教室に戻って席に座り、隣の席の中山くんに声をかける
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