キミの一番大切な人
「サンキュー


助かったよ」



奏多は衣装を置いて私と奏多は衣装部屋を後にする





「全然だよ



文化祭…楽しもうね?」



お化け屋敷のことを思い出すと、声のトーンが低くなってしまった



「なんかあったか?


嫌なこととかあんのか?」



「なんでもないよ」



そう言っていい過ごすつもりだったけど




「なんかあったんだろ?」



そう言って奏多は私の両肩を持ち私の方へと向かせる





「大したことじゃないんだけど…




お化け屋敷怖いの



あ、トラウマとかじゃなくて、ただ単にびびりなだけ



接客とかできないから、お化け役になるんだろうけど、一人で暗い中お化け役で待つとか怖くて…」





私たちの横を通り過ぎる人たちは、奏多が私の両肩を持っているのが見えていて。




「あの二人って本当に付き合ってるのかな?」



「あの子確か転校生だよね!」



なんて声が聞こえてくる
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