キミの一番大切な人
「ねえ、中山くん」


「ん?どうした?」



「これ、雛さんから中山くんに渡しといてって言われたの。


中山くんのお母さんに渡してだって」




そう言いながら、中山くんにクッキーを差し出す。



「おお!サンキュー!


雛としゃべったの?」





「私話しに夢中になっちゃって、雛さんとぶつかってしまって。



それで、雛さん委員会で、急いでたから、預かったの」



「そっかー!


雛、どんな感じだった?」



そう言いながら照れ臭そうにする中山くん。



本当に雛さんが好きなんだな。


またまた実感する




「すごく美人だった。


年下の私にも優しく接してくれたし。



本当に優しい人だって思った」




「そーだよなっ


俺、本気で好きなんだ」



そう言いながら、中山くんは遠くの方を見つめた



多分、雛さんのこと考えてるんだって思った。



だって、とっても優しい表情をしているから。






けど、雛さんには彼氏がいるんだよね。



それなのに、ずっと好きで居続けてる中山くん。



とってもかっこいいなって思った


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