キミの一番大切な人
「じゃーね
日直の仕事頑張れー」
そう言って教室を出て行く咲。
咲とは帰り道が反対だから、帰りはいつも別々。
たまに寄り道するときは一緒に帰る。
今日私は日直。
隣の席の中山くんと。
「松川、俺日誌書いとくから、このプリントまとめといてくんない?」
「うん!わかった」
私は言われた通り、プリントをまとめ始める
「「…」」
無言…!!!!
どうしよう
なんか話さないと気まづい…
「ねえ、中山くん」
「んー?」
日誌を書きながら中山くんが返事する
「好きなものって何?」
…適当に質問してみる
「んー、コーヒーとか」
……
「え!?
男っぽい!
中山くん、チョコレートとか答えそうだった」
中山くんは男って言うより子供って感じする
「ははっ
俺ってそんなに子供っぽいか?
それよりチョコレートって
松川っておもしれえ。」
お腹を抱えて笑い出す中山くん。
…えっと。
どうして面白がられてるんだろう。