キミの一番大切な人
「…よしっ」


私は自分の両頬を軽く叩き、気合を入れた。




そして震える足をなんとか屋上の扉の前まで運んだ。



扉を両手で持ち、ゆっくり開くと、扉の錆びた音がした。



私は貯水タンク裏に行ってみると中山くんはもう居て。


「ここ座ったら多分見えやすいと思う」


そう言って自分の隣の床を叩いた。



中山くんと距離が近いことに嬉しくなって




私は笑いながら中山くんの隣に座った
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