そっと、心に。(仮)
「愛夕ちゃん・・・そ、それは一体何の武器ですか・・・?」
「いいから。とりあえずそこ座って、ほれ早く」
「い、いけません!わわ私は平和主義でありましてっ・・・!」
「あー、ハイハイそういう1人漫才はいいから。早くしてくれない?」
そこというのは、ベッドの下の事だろうか。
ん、と顎を使ってそこを指すであろう場所にちょこん、と腰を下ろした。
「(1人漫才なんてそんな起用な事出来るようになったんだ・・・私・・・)」
「うん、だからその無駄に変な事考える頭の回路どうにかしよ?」
「っえ!?何それ私の頭の回路見えるの!?あ、ていうかいつの間にかそこに!?」
いつになくドライな表情でベッドに腰をかけている愛夕。
その手には、やはり武器(そう見えるだけ)が握られていた。
「ギャーギャーうるさいっ!そろそろ始めるからねっ」
「え゛!?な、何を始めるんですか奥さんっ・・・!そ、そんな物騒な武器でっ!」
「はーい動かないでねー。動いたら火傷するわよ。頭皮丸焦げになるわよ~」
「(お、恐ろしいぃいっ・・・!)」
命の危険を察した私は、愛夕に言われた通り大人しくされるがままになった。