好きな音。
片思い
2007年12月―


朝、10時

あたしは遅めの朝ご飯を食べていた。
食パンとヨーグルト。


遊び盛りの中2のあたしには学校が休みということに、少し不満を持っていた。

といっても、もともと学校は嫌い。
朝早いのが苦手だからだ。
それと勉強も人並み以上に嫌いだった。
いや、マッハ級に嫌い。


朝ご飯を食べていると、下の部屋から携帯の音が聞こえてきた。

うちは三階建て。



うるさい。
耳障り。


ノイローゼになりそうなくらいこの音が嫌いだった。



携帯の持ち主はお姉ちゃん。


あたしが世界で一番消えてほしいと思っている人。

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