好きな音。

始まり

お姉ちゃんは生まれつき変わった子だったらしい。

大人の言い争いを泣きもせず、笑いもせず、ただじっと観ている幼児。

ただをこね、地団駄踏む同い年の子へ疑問をいだくような子供。

団体行動がすごくニガテで女の子といれない小学生。
そんな子はまれにいるか…。

ただ一番驚いたのは勉強を愛してやまない子だった。
小学生高学年にして、中3の数学が解けたのだ。




他にも、自分の感覚でピアノを弾いたりした。
楽譜なんか知らないのに、好きなオルゴールの題名もしらない曲を弾いて聴かされたこともあった。



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