好きな音。
あたしが小学2年生のとき。

お兄ちゃんは非行に走っていた。

その頃、親戚や家族内での比較が始まった。


お姉ちゃんとお兄ちゃんを比べるのだ。


「本当に兄妹なの?

「顔は似てても性格が天と地の差だね


そんな会話を笑いながら話していた。


大人たちの会話に深い意味などないことは兄妹3人してわかっていた。


けど、その会話を何より屈辱的に感じていたのはお姉ちゃんだった。
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