元姫の日常

バチッ


(あ、目が…)


とっさに目をそらす。


だが、彼はそれを許しはしなかった。


彼が近づいてくる。



気づくには遅かったようだ。

その場を立ち去ろうとしたが、

私の目の前に彼が、


各務 帝 


が、なにを考えているのかわからない目で私を見ている。


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