本当のわたし
テスト週間が終わって、その次の週はもちろん成績発表があるわけで。

うちの学校はテストの順位を30位まで張り出すからなると見にいくことした。

「私、あんまり自信ないなぁ〜。得意な国語あんまり解けなかったし。みーちゃんは?」

「あたしは余裕だよー!絶対1番上に名前がある!」

「みーちゃんのその自信が羨ましいよ…。」

まあちょっとだけ不安なんだけどね〜。
見直しする前に倒れちゃって最後見直しできなかったから。

「うわぁ〜凄い人だかり!みーちゃん見える?」

「うん!見えるよ!えーとね〜やったあ!やっぱり1位だ!」

「みーちゃん凄い!私の名前はないみたい」

「え?あるじゃん!あそこ!ほら29位!」

「え?ほんとだ!やったああ!」

2人で手を取り合って喜んだ。
俊くんは6位、あたしはもちろん1位、なるは29位。

知ってる名前が3つもあるってなんか感動するわ〜。

なっちゃんと七瀬春樹の名前がないのはあえてスルーしてあげよう。

うん。だってなんかほらね、うん。

やめてあげよう。

「春樹、最下位じゃないと良いんだけど」

「そんなに勉強できないの?七瀬春樹って」

「ううん。勉強できないのもあるんだけど、春樹たまに名前書き忘れて0点取るからさ心配なんだよね。」

え?めっちゃ馬鹿じゃん。アホじゃん。

「お前さ、今めっちゃ心の中で俺のことバカにしてんだろ?」

「あ、七瀬春樹くんじゃないですか!いやいやまさか〜。バカとかアホなんて思ってないわよ〜」

「棒読みなんだよ!お前は!」
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