本当のわたし
私が夏川陸斗さんを知ったのは小3の頃。
それは学校で応募したコンクールで入賞した1枚の絵をもって下校をしている途中だった。
学校と家の途中で陸斗さんは通りすがりの人の似顔絵を書いていたんだ。
その絵が凄く魅力的でつい声をかけてしまった。
「この絵凄いですね!」
「うわ!びっくりした!ありがとう!」
その時の陸斗さんはまだ若くて画家としてはまだ無名。人と話すのが得意ではないのか小学生の私に対してもオドオドしながら話してくれた。
「お嬢ちゃんのことも書いてあげようか?」
「いいの!?でもあたしお金持ってないよ?」
「いいよ!子供からお金なんて貰えないよ。」
そう言って陸斗さんは他愛もない話をしながらあたしの事を書き出した。
「お嬢ちゃんは絵を描くのは好き?」
「うん!大好きだよ!あ、そうだ!これ見て!コンクールで入賞したの!」
「え?入賞!?凄いじゃん!」
あたしの絵を見せると陸斗さんは褒めてくれて優しい笑顔であたしの頭を撫でてくれた事を今でも凄く覚えている。
「はい。どうぞ」
「うわあ!すごい!ありがとう!でもあたし何も返せないや…」
陸斗さんが書いてくれた似顔絵は凄く優しくて繊細であたしの顔なはずなのに陸斗さんそのものみたいだった。
「じゃあさ!いつか僕が有名になったら僕の絵をまた見に来てよ!今度はこんな道途中じゃなくてちゃんとした場所で僕の絵を見てほしいんだ。」
「うん!わかった!約束する!」
それは学校で応募したコンクールで入賞した1枚の絵をもって下校をしている途中だった。
学校と家の途中で陸斗さんは通りすがりの人の似顔絵を書いていたんだ。
その絵が凄く魅力的でつい声をかけてしまった。
「この絵凄いですね!」
「うわ!びっくりした!ありがとう!」
その時の陸斗さんはまだ若くて画家としてはまだ無名。人と話すのが得意ではないのか小学生の私に対してもオドオドしながら話してくれた。
「お嬢ちゃんのことも書いてあげようか?」
「いいの!?でもあたしお金持ってないよ?」
「いいよ!子供からお金なんて貰えないよ。」
そう言って陸斗さんは他愛もない話をしながらあたしの事を書き出した。
「お嬢ちゃんは絵を描くのは好き?」
「うん!大好きだよ!あ、そうだ!これ見て!コンクールで入賞したの!」
「え?入賞!?凄いじゃん!」
あたしの絵を見せると陸斗さんは褒めてくれて優しい笑顔であたしの頭を撫でてくれた事を今でも凄く覚えている。
「はい。どうぞ」
「うわあ!すごい!ありがとう!でもあたし何も返せないや…」
陸斗さんが書いてくれた似顔絵は凄く優しくて繊細であたしの顔なはずなのに陸斗さんそのものみたいだった。
「じゃあさ!いつか僕が有名になったら僕の絵をまた見に来てよ!今度はこんな道途中じゃなくてちゃんとした場所で僕の絵を見てほしいんだ。」
「うん!わかった!約束する!」