本当のわたし
ガラガラ
保健室の扉を勢い良き開ける。
「もう〜保健室の扉は静かに!って言ってるでしょ〜?」
「すみません!そんな事をより三木が!」
「花蓮!?大丈夫!?」
矢作先生が花蓮って呼ぶということはやっぱり三木の本当の名前は「中西花蓮」なのだろう。
「三木、テスト中に急に過呼吸になって」
「そっか。テストは本名書かなきゃいけないもんね。逆によく今日まで何もなかったくらいだよ。」
「三木の本当の名前って中西花蓮なんですか?」
「コラ!先生は生徒の個人情報をペラペラ喋っちゃいけないのよ〜!」
「でもさっき花蓮って呼んでましだけど。」
「え?うっそ!中々癖って抜けないのよねぇ。焦るとつい本当の名前で呼んでしまう…」
「しょうがないですよ、姉妹なんですから。」
「うん、そうなんだけどね。でも美月にとってそれが大きな致命傷なんだよね。」
「どういう事ですか?」
「この話は保健室の先生としてではなく、美月の…花蓮の姉として話すね。」
「はい。」
「花蓮は本当の自分を自分の中で殺したのよ。私達に迷惑をかけまいと元気なろうとして本当の自分に鍵をかけてしまった。それが原因で本当の名前で呼ばれるとそれが引き金となって昔のことがフラッシュバックして過呼吸を起こすの。花蓮に昔何があったのか詳しい事は私の口からは話せないけど、花蓮は今でもその事を引きずり続けてる。」
初めて聞く三木の話に胸が痛くなった。
一見明るくて、毒舌だけど誰よりも人懐っこい三木がそんな事を抱えていた事に驚く。
保健室の扉を勢い良き開ける。
「もう〜保健室の扉は静かに!って言ってるでしょ〜?」
「すみません!そんな事をより三木が!」
「花蓮!?大丈夫!?」
矢作先生が花蓮って呼ぶということはやっぱり三木の本当の名前は「中西花蓮」なのだろう。
「三木、テスト中に急に過呼吸になって」
「そっか。テストは本名書かなきゃいけないもんね。逆によく今日まで何もなかったくらいだよ。」
「三木の本当の名前って中西花蓮なんですか?」
「コラ!先生は生徒の個人情報をペラペラ喋っちゃいけないのよ〜!」
「でもさっき花蓮って呼んでましだけど。」
「え?うっそ!中々癖って抜けないのよねぇ。焦るとつい本当の名前で呼んでしまう…」
「しょうがないですよ、姉妹なんですから。」
「うん、そうなんだけどね。でも美月にとってそれが大きな致命傷なんだよね。」
「どういう事ですか?」
「この話は保健室の先生としてではなく、美月の…花蓮の姉として話すね。」
「はい。」
「花蓮は本当の自分を自分の中で殺したのよ。私達に迷惑をかけまいと元気なろうとして本当の自分に鍵をかけてしまった。それが原因で本当の名前で呼ばれるとそれが引き金となって昔のことがフラッシュバックして過呼吸を起こすの。花蓮に昔何があったのか詳しい事は私の口からは話せないけど、花蓮は今でもその事を引きずり続けてる。」
初めて聞く三木の話に胸が痛くなった。
一見明るくて、毒舌だけど誰よりも人懐っこい三木がそんな事を抱えていた事に驚く。