本当のわたし
「もういいよ…。俺のことはもういいから。俺にとっての家族は陸斗だけだから。クソ女のことはもう母親だなんて思ってないから。だけど、それでも彼方は違う。血は半分しか繋がっていないかもしれないけど、やっぱり大切な弟だから。だから今は彼方の事についてちゃんと話し合おう。」
「ごめん。そうだよね。感情的になってごめんね。ちょっと頭冷やす。」
俺の言葉に冷静になった陸斗はそう言って寝室に消えていった。
取り残されたクソ女はなにを考えているのかわからないけどピクリとも動かない。
「とりあえず今3人で話してもどうしようないと思うから三木さんのこと呼ぼうか。」
クソ女は何も言わずに頷いた。
携帯を出して三木さんに電話を掛けようとしたとき、初めて気づいた。俺、三木さんに自分から連絡なんてした事なかったんだな、と。
三木さんは忙しいはずなのにすぐに電話に出てくれた。
「忙しいのにすみません。彼方の事について母さんが今来てて、今から言う住所に来れませんか?」
「わかった。彼方を不安にさせたくないから彼方から寝てからそっちへ行くよ。」
三木さんの彼方への愛は本物だと思う。だからきっと三木さんならどんな結果になろうとも大丈夫。
いつまでも床に座らせておくわけにもいかないのでクソ女をとりあえずソファーに座らせて落ち着かせた。
「優希も彼方も陸斗も太一(たいち)さんも幸せ者ね。側に愛してくれる人がいて。私にはそんな人いないもの。」
クソ女の声は今まで聞いたことがないくらい悲しそうだった。
「ごめん。そうだよね。感情的になってごめんね。ちょっと頭冷やす。」
俺の言葉に冷静になった陸斗はそう言って寝室に消えていった。
取り残されたクソ女はなにを考えているのかわからないけどピクリとも動かない。
「とりあえず今3人で話してもどうしようないと思うから三木さんのこと呼ぼうか。」
クソ女は何も言わずに頷いた。
携帯を出して三木さんに電話を掛けようとしたとき、初めて気づいた。俺、三木さんに自分から連絡なんてした事なかったんだな、と。
三木さんは忙しいはずなのにすぐに電話に出てくれた。
「忙しいのにすみません。彼方の事について母さんが今来てて、今から言う住所に来れませんか?」
「わかった。彼方を不安にさせたくないから彼方から寝てからそっちへ行くよ。」
三木さんの彼方への愛は本物だと思う。だからきっと三木さんならどんな結果になろうとも大丈夫。
いつまでも床に座らせておくわけにもいかないのでクソ女をとりあえずソファーに座らせて落ち着かせた。
「優希も彼方も陸斗も太一(たいち)さんも幸せ者ね。側に愛してくれる人がいて。私にはそんな人いないもの。」
クソ女の声は今まで聞いたことがないくらい悲しそうだった。