本当のわたし
あれ以来、来る事がなかったアトリエ。
「鍵はあたし管理なのー!?」
「いいじゃん!その方が安心なんだもん!」
ここのアトリエを借りたときに交わした会話。
だからアトリエの鍵はあたしが持ってる。
当時関わっていてくれた方々は今どこで何をしているのかわからない。
あの子を失って何もできなくなったあたしの代わりにみなちゃんが全部対応してくれたから。
アトリエの扉を開ける。
この前もそうだったけど、掃除が行き届いてる。
一体誰が…?
今度みなちゃんに聞いてみよう。
2年近く使っていない画材道具達は使えなくて当たり前だと思っていたけど、ほぼ全てが新品でまだ使えなそうものは綺麗に保存されている。
埃1つ見当たらないくらい綺麗に保たれてる。
「誰がこんな風にしておいてくれてるんだろう」
あたし1人の空間でポツリと呟く。
あの子はここの鍵を持っていないし、当時の仲間はみんなそれぞれ別の仕事をしているだろうし。
そもそもあの子はここに来るわけない。
みなちゃんもここの鍵は持ってない。
久しぶりにキャンバスと向き合う。
「何を書こうかな。」
キャンバスを見つめて悩む。
ふと顔をあげたら見えた、1枚の絵。
「鍵はあたし管理なのー!?」
「いいじゃん!その方が安心なんだもん!」
ここのアトリエを借りたときに交わした会話。
だからアトリエの鍵はあたしが持ってる。
当時関わっていてくれた方々は今どこで何をしているのかわからない。
あの子を失って何もできなくなったあたしの代わりにみなちゃんが全部対応してくれたから。
アトリエの扉を開ける。
この前もそうだったけど、掃除が行き届いてる。
一体誰が…?
今度みなちゃんに聞いてみよう。
2年近く使っていない画材道具達は使えなくて当たり前だと思っていたけど、ほぼ全てが新品でまだ使えなそうものは綺麗に保存されている。
埃1つ見当たらないくらい綺麗に保たれてる。
「誰がこんな風にしておいてくれてるんだろう」
あたし1人の空間でポツリと呟く。
あの子はここの鍵を持っていないし、当時の仲間はみんなそれぞれ別の仕事をしているだろうし。
そもそもあの子はここに来るわけない。
みなちゃんもここの鍵は持ってない。
久しぶりにキャンバスと向き合う。
「何を書こうかな。」
キャンバスを見つめて悩む。
ふと顔をあげたら見えた、1枚の絵。