本当のわたし
「あのさあたし達、仕事中なの。
もう、行くね。行こう?なる」

「うん…」

「へぇ〜また遊ぼうね?辻本さぁん?」

早くここを去ろう。

「ごめんね、みーちゃん…
巻き込んじゃって…」

「大丈夫だよ?ごめん、やっぱり
気になるから聞くね?どうしたの?」

「と、言いたいところだけど!
まず、仕事終わらせようか!」

「うん、みーちゃん。ありがとう」

予想が当たってれば、どうして?
あたしが考えてもわかるわけじゃないけど
気になる…

とにかく、出来ることはしよう。
なるとは友達になれるかな…?

てか、もう友達なのか?
んー、わからん。
いや、友達だな。うん、そう思う!

「1年A組でーす。綿あめやってまーす。
ぜひ、起こしてくださーい」

とにかく、このビラ配り終えなきゃ!
考えすぎると倒れるからやめよう

「可愛い、お姉さん。僕、行くから
ビラちょうだい」

この声、絶対…

「なにしてんの、春さん」

「あれ、バレてる。美月ちゃーん♡」

「キモいよ、春さん。みなちゃんなら
あっちだよ」

春さんはみなちゃんの旦那さん。
矢作春(やはぎはる)。

本当のお兄ちゃんのように、
あたしと優也を可愛がってくれる。

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