本当のわたし
3人で歩き出すといつものように
話し出すこやつ。

「な!優希今度は負けねぇからな!」

「いや、なんのはなしだよ」

急になんのはなしだよ。こいつ

「あ!わりぃわりぃ!今度!ゲームするときは負けねぇって話しだよ!!」

あーこいつ弱いもんな。

「無理だろ、俊弱すぎだもん。」

「あ??おめぇ強すぎなだけだろーが!」

なんてとにかくこいつと話してると
疲れる…そして色々ウケる。
曲がり角に差し掛かったとき

「あのさ、あたしこっちだから」

「あぁ、うん。今日は俺もこっちなんだ」

「あぁ…そっかなんか言ってたな。
メイプルで飯食うんだろう?」

「うん、あいつがどうしてもって言うから」


「じゃあね、俊」

「またなーー三木さんもまたね☆」

「あーはいはい」

はいでました、本日二回目!適当三木!
ってこんなキャラじゃなくね?まぁいいか。

「ねぇ…あいつって?」

あーそっか三木は知らないよな
なんて言おうか迷う…

「あぁ…うん、まぁ…うん、親的な?」

なんか急に反応しなくなった
どうした?三木さん??

「なんかさ、三木ってたまに一人で
ボーとしてるよな」

「そう?そんな事なくない?」

「いや、たまにというかいつもだな」

「まぁいいや…またね」

「うん、またね」

三木と別れて歩き出す。
あいつと会うのは久しぶり。
受験に受かったと報告に行った以来だな
あいつ…なんて強がって呼ぶけど
俺が唯一親的な存在と認めるのは
ただ一人。あいつだけ。血の繋がりは
全くないけど。
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