本当のわたし
メイプルに入ってあいつを探す。
あ、いた。相変わらず猫背やな〜
なんて考えてみる。
「久しぶり、おっさん」
なんて話しかけると優しくふわっと笑う
こいつ。夏川陸斗(なつかわりくと)
「クックックww高校生になっても
生意気だな。優希は」
「なんも変わってないよ。お前は老けたな」
うそ、こいつはまだまだ若い。
出会った時は俺が11でこいつが21だった。
だから今は26か…まだ若いな。うん。
「まぁねもう歳だよ。最近は白髪が増えてね」
「本物のおっさんかよ」
なんて笑うけどこいつは凄い人だってこと
ぐらいわかってる。
こいつは有名な画家だ。世界でも有名。
今日だって忙しいくせに俺なんかに会いに来て
バカだろ。
「また痩せたな。ちゃんと食べてんの?
寝てんの??」
「それなりにね。まぁ俺のことはいいんだよ
どう?高校?彼女でも出来たか??」
「できてないよ、それよりお前だろう?
そろそろ結婚しろよww」
「いいんだよ、俺は」
「そんなんだからあのクソ女に出会う前まで
童貞なんだよ」
「言うね〜」
なんて優しい顔で笑うけど
俺は知ってるよ、俺がクソ女
そう呼ぶ度に悲しそうにしてる事。
なぁお前は俺がいて良かったのか?
俺がいなかったらお前はもっと
自由だったはずなのにな。
あ、いた。相変わらず猫背やな〜
なんて考えてみる。
「久しぶり、おっさん」
なんて話しかけると優しくふわっと笑う
こいつ。夏川陸斗(なつかわりくと)
「クックックww高校生になっても
生意気だな。優希は」
「なんも変わってないよ。お前は老けたな」
うそ、こいつはまだまだ若い。
出会った時は俺が11でこいつが21だった。
だから今は26か…まだ若いな。うん。
「まぁねもう歳だよ。最近は白髪が増えてね」
「本物のおっさんかよ」
なんて笑うけどこいつは凄い人だってこと
ぐらいわかってる。
こいつは有名な画家だ。世界でも有名。
今日だって忙しいくせに俺なんかに会いに来て
バカだろ。
「また痩せたな。ちゃんと食べてんの?
寝てんの??」
「それなりにね。まぁ俺のことはいいんだよ
どう?高校?彼女でも出来たか??」
「できてないよ、それよりお前だろう?
そろそろ結婚しろよww」
「いいんだよ、俺は」
「そんなんだからあのクソ女に出会う前まで
童貞なんだよ」
「言うね〜」
なんて優しい顔で笑うけど
俺は知ってるよ、俺がクソ女
そう呼ぶ度に悲しそうにしてる事。
なぁお前は俺がいて良かったのか?
俺がいなかったらお前はもっと
自由だったはずなのにな。