君とまたあの空の下で。
夏祭り当日。

私はヒマワリ柄の浴衣を着ていつもよりもおしゃれして駅前のベンチへ向かった。



楽しみすぎて30分も早く来ちゃったよ。まあそれもいいよね。蓮が来るまでゆっくりしてよ。



――30分後
蓮は約束場所には来なかった。当時の私はケータイなんて持っていなくて連絡も出来なかった。




だから、私はきっと遅刻してるだけ、とドキドキと早い音をたてるこころに何度も何度も言い聞かせた。




大丈夫、きっと蓮は来る・・・
< 13 / 39 >

この作品をシェア

pagetop