君とまたあの空の下で。
私は蓮のことを全部ひとつひとつ丁寧に話始めた。


実は美樹には初恋の人がいる位しか話してなかった。


美樹は私が一通り話終わるまでずっと何も言わず私の話を聞いてくれた。





─── そして一通り話終わった所でやっと美樹は話だした。



「つまり、夏は引っ越してきたばっかりの時にたまたま知り合った一ノ瀬くんと仲良くなって、お祭りの約束もしたけど結局すっぽかさされたあげくに急に引っ越して行っちゃったってことよね?」



私は美樹の問いかけにうなずく。



「そして、ついこの間再会はしたけど、彼は夏のこと少しも覚えてなかったと。」


そうだよ、蓮は私のこと忘れてた。
私はまた一人とてつもなく悲しくなる。

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