君 に “ 首 っ た け ” 。
小学校の時以来の席の近さ。
それに、思わず笑みがこぼれる。
周りの女子がなにやらコソコソと話しているのは、きっと翔陽の事だろう。
昔からの事で、私にはもう免疫がついていた。
“森田くんとどういう関係なの?”
“あんなにカッコイイ幼馴染みがいるなんて、羨ましい”
“私にも紹介してよ!”
特に、中学に上がってすぐと去年の今頃は、すごくひどかった。
そんな私に嫉妬したのか、クラスの女子から少しいじめられてた時期もあったりなかったり。
だけど正直、気にはならなかった。
ただの“幼馴染み”だから。
なんにも、やましいことなんてないんだし。