眠りの森のシンデレラ


バタンッ


トイレに入るなり個室に押入れられた私。


「えっ!」


ゴトンッ


何かが倒れる音がして、ドアを押し開けてみるも、ビクともしない。


うそ……


「あなた、人の彼氏に手を出すなんて最低ね

そこで頭でも冷やしてなさい」


「ぎゃははははっ
やだ麻里最高〜」


「やだっ!出してよ!ねぇ!」


個室には内側に鍵があるも、外から何かで塞がれていては意味がない。


「ねぇってば!」


「せいぜい叫んでるといいわ」


バタンッ



それだけ言い残してトイレを出た小野田さん。


うそ……どうすればいいの。


バンバンバンッ


「お願い!誰か出して!」


叫んでみるも誰もいないのか、物音一つない。


このままじゃ……
授業間に合わない……



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