眠りの森のシンデレラ
「小野田は……
昔からあぁなんだ」
「……え?」
「小野田麻里
あいつとは、中学が同じなんだけどね
自分の顔がいい事を知ってるから、いつも人の上であろうとする
たぶん、本人が末っ子ってことも関係あるんだろうけど、気に入らない事があれば何でも自分がしたいようにする
だから、あまり気にしないでいいと思うよ」
愛梨なりに私を慰めているのかもしれない。
「ありがとう」
屋上の日陰で2人して横になりながら、照れくさくなって愛梨の顔を見らずにお礼をいう。
「あのね、私こういう性格だから、あまり友達いないんだよね
いや、正確には気の許せる友達がいない、かなぁ
みんな途中で離れて行っちゃうし……
あ。ごめん、愚痴っちゃった」
「んーん、いいよ、別に
私もこの学校に友達いないの」
「え、そうなの?」
あぁ、なんで私こんな話してるんだろう……