眠りの森のシンデレラ
それだけいうと、小野田さんはトイレから出ていった。
「はぁ?なんなのよ最後の捨てゼリフ
パーティに行くかどうかなんて妃奈が決めるっていうのに
……もちろん行くよね?」
え"……
私も端から行く気なんてなかったんだけど。
「まさかいかないの?
だめだよ、行かなきゃ
あいつの言う通りなんて嫌だ
服なんて私が準備するから、ね?」
はぅ!
指を顎に当て困った顔でコテンっと首をかしげる愛梨は、反則だ。
可愛すぎる。
「う、うん……」
はっ!
思わず頷いてしまい、愛梨の顔に笑顔が広がる。
……はぁ、しょうがない。行ったらすぐ、帰ろう。