眠りの森のシンデレラ


それだけいうと、小野田さんはトイレから出ていった。


「はぁ?なんなのよ最後の捨てゼリフ

パーティに行くかどうかなんて妃奈が決めるっていうのに

……もちろん行くよね?」




え"……
私も端から行く気なんてなかったんだけど。



「まさかいかないの?

だめだよ、行かなきゃ
あいつの言う通りなんて嫌だ


服なんて私が準備するから、ね?」



はぅ!


指を顎に当て困った顔でコテンっと首をかしげる愛梨は、反則だ。
可愛すぎる。


「う、うん……」


はっ!


思わず頷いてしまい、愛梨の顔に笑顔が広がる。


……はぁ、しょうがない。行ったらすぐ、帰ろう。
< 41 / 138 >

この作品をシェア

pagetop