眠りの森のシンデレラ
「ん~……」
ん?
「っ!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
視線を感じて起きてみると、そこには知らない男の人。
「な、な、な、な……
なんですかあなたは!?
てゆーか、なんで、ここに、え?」
1人で困惑していると、
「へぇ、やっぱり、起きてる時のほうかかわいーね」
え……?
っ!私今、メガネもしてないし髪も下ろしてる……。
うそ、どうしよう。
メガネは壊れないようにバックの中に入れているから、取ろうと思えば、取れる位置にある。
でも、男の人の隣にあって、とても手を伸ばそうだなんて思えない。
……しょうがない、か。
男の人から顔を背ける振りをして、前髪を前に持ってくる。
これで、少しは顔が隠れるはず。