眠りの森のシンデレラ

「!?」


通された部屋には沢山のドレスが用意してあって、きらびやかになっていた。


……これは、確かに私が用意するより断然いいかも。


「妃奈は童顔だからね～
こういうのがいいんじゃない？」


そういいながら愛梨が持ってきたドレスは、レースがふんだんにつけられた私が想像するとおりの、まさにドレスってやつだった。


「す、すごいね……」

「あ、でも意外とこーゆーのも合いそう」


そう言って出したのは、真っ赤なマーメイドドレス。


「あ、それかわいい」

「でしょ、絶対これ似合うよ
そっち奥で着替えてみて」


指さされた方を見るとドアがあった。


……部屋の中に部屋？


「ほら早く」


そんなことを思っていると愛梨から背中を押された。


「う、うん」