眠りの森のシンデレラ

渡されたドレスはベアトップになっていて、ドレスが落ちてくるかもしれないと思うとハラハラしてパーティどころではない。


「あ、愛梨ぃ」

「ん？どう着れた？」


ｶﾞﾁｬ


「え、妃奈意外と胸あるね
うん、これなら大丈夫、これにしよっか」

「え、でも……」

「大丈夫、これ回ると裾の方がフワってなるようになってるから、踊っても動きにくくはないよ」


愛梨の言う通り、試しに回ってみるとフワっとなってとても綺麗だった。


「じゃなくて！」

「ほら、早くこっちてここ座って、メイクするから」


もう愛梨には何も聞こえてないようなので諦めるしかないだろう。


「うん、妃奈の髪綺麗だよね
髪は後で巻くとして……」


愛梨がブツブツ言ってあいだにどんどんメイクされて行き、鏡を見るとまるで別人。