眠りの森のシンデレラ
「冗談はよしてくださいよ
人の寝顔を見に来るような変わり者に惚れるわけないじゃないですか」
「うわ冷たーい
俺はひめちゃんのこと好きだよ?」
ニコッと笑いながらとんでもないことを言い出す先輩。
顔が顔なだけに様になりすぎている。
モテるんだろうな、この人
そんなこんなで時間も過ぎて、パーティーの始まる時間になった。
……どうか、小野田さんたちには会いませんように
いつもとは格好が違うから、そう簡単にはバレないだろうけど会わないに越したことは無い。
そう思ったのもつかの間、小野田さんたちの話し声が聞こえてきた。