眠りの森のシンデレラ
「先輩、向こう行きましょ、向こう」
「ひめちゃんごーいんだね
2人きりになりたいなら俺の家にでもくる?」
「そー言うんじゃないので大丈夫です」
先輩の言葉に断りを入れつつ、小野田さんたちから離れる。
……はぁ、ほんと、帰りたい
「……帰りたいなら家まで送るよ?」
何を察してくれたのか先輩から声がかかったが、ここで帰るのは申し訳ない、かな。
「いえ、大丈夫です
せっかく誘ってくれたのにそれは悪いですし」
「ん、ならよかった」
……どうか、何事もなく終わりますように