眠りの森のシンデレラ
私のせいで先輩が恥を書くような真似はしたくない。
でも、ほんとうに大丈夫だろうか。
「大丈夫だから、な?」
「……はい」
自信たっぷりに言われ、つい返事をしてしまったと同時にくるくる回り出す先輩。
足とか、大丈夫かな
周りも見れないほど焦ってるけど、先輩に恥を書かせたくない一心でなんとか踏ん張る。
そのうち先輩が回るスピードも上がってきて、頭の中まで真っ白になる。
「ひめちゃん」
先輩に名前を呼ばれたけど、先輩の顔を見る余裕なんてもうない。
「……先輩っ」
「あはははっ
俺に任せとけば大丈夫だって」
何がおかしいのか笑いながら回る先輩。