眠りの森のシンデレラ



そんな俺の気持ちなんて知らないであろうひめちゃんは、顔をキラキラさせながら考え込んでいる。


ん?

もしかしてこれは……?


「ひめちゃん、ケーキ屋さん興味ある? 」

「……まぁ、はい」


え、これってチャンスですか?

でも考え込んでいるところを見るとやっぱ嫌だったり?


「ね?行こうよ、ケーキ屋さん

俺の奢りだからさ」

「そこまで言うなら、行きます」


え、ちょ、ほんとに?

今の空耳じゃなくて?


……やべぇ、今スッゲーにやけそう。


< 96 / 138 >

この作品をシェア

pagetop