眠りの森のシンデレラ
そんな俺の気持ちなんて知らないであろうひめちゃんは、顔をキラキラさせながら考え込んでいる。
ん?
もしかしてこれは……?
「ひめちゃん、ケーキ屋さん興味ある? 」
「……まぁ、はい」
え、これってチャンスですか?
でも考え込んでいるところを見るとやっぱ嫌だったり?
「ね?行こうよ、ケーキ屋さん
俺の奢りだからさ」
「そこまで言うなら、行きます」
え、ちょ、ほんとに?
今の空耳じゃなくて?
……やべぇ、今スッゲーにやけそう。