お隣さんと内緒の恋話

葵のキスは少し強引で、でも 何度か重なる唇はゆっくり優しくなった。

甘い余韻があとを引く。


葵…

いつもと違うよ、葵…


ヌッと侵入し 絡んでくる舌は私を逃がさない。


んっ…

葵… 私 どうかなりそ。

葵は こんなキスして平気なの?

私だけ、おかしいのかな…


ドキドキしすぎて 壊れちゃいそう。



「 好きだ、椿… 」

「 私も… 好き、葵… 」


木を背にしながら抱きしめ合う私と葵。

また前触れなく ある人が現れた。


「 あ~ いたいた!葵、椿ちゃん 見つけた 」

「 ひゃあっ!」


な、なな、なんでぇ!?


「 雅っ 」


雅くん、もしかして前世 犬なんじゃないの!

毎度毎度、邪魔しないでよ~

いい感じでラブしてたのにぃっ

腹立つったら!!



「 あれ、椿ちゃん どした?俺に会えて嬉しい? 」


んなっ!

どんな脳ミソしてんのよ!


「 雅… テメェは~ 」

「 悪い悪い、邪魔するつもりはないんだよ?なぜか見つけちゃうだけ、タイミングよくね 」


ぜーったい、ウソだ。






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