お隣さんと内緒の恋話
もはや呆れてしまうしかない、雅の行動。
「 あ、いた… 雅、葵に椿ちゃんも 」
加寿也さん…
「 なに、俺らを探してたのか?」
あ、聖奈さんも…
「 椿ちゃんがいきなり走ってくから、気づいたらどこにも見えないし、探したわよ 」
そうなんだ…
自然に負けてダッシュしちゃったから。
「 すみません…」
「 椿ちゃん、子供じゃないんだから 一言くらい言ってね?」
え、そんな!
何も言わなかったのは悪かったけど…
勝手に連れてこられて、着いてきたのは聖奈さんじゃん!
「 すみませんっ!」
私は 納得いかず、力んで謝った。
「 椿、謝らなくていいから 」
「 葵くんは甘いわね… 誰かさんに そっくりだわ 」
ちょっと! なにそれっ
なんか聖奈さん、前に会った時と違う。
トゲトゲしてるし、私に あたってない?
「 聖奈さん、俺も椿も 兄貴たちに無理やり連れてこられてんだ、デートだったのに。
聖奈さんはなんでいるだ?
この前 兄貴に2度と来るなって、拒否られてたじゃないか!」
そうだよ、雅くんのせいだよっ
「 聖奈… 雅に会いに行ったのか?」
「 ちょっと、葵くん!!」
しれっとた顔の雅に、加寿也は葵の話で顔色を変え、聖奈は慌てていた。
「 おい、聖奈… お前、雅に会ってたのか!」
ん?
「 違う… そんな事しないっ 」
んん?
「 聖奈! ハッキリ言えっ 」
う、わぁ… 怖っ