お隣さんと内緒の恋話

食事処に来た私たちは 何を食べようか迷う。


なんだろ、お腹すいてるけど食欲が あんまりないなぁ

結局うどんだし…



「 私、讃岐うどんにする。葵は?」

「 俺は~ 味噌煮込みうどん。兄貴は?」

「 ん~ 山菜うどんだな 」


葵って、たまに雅くんを 兄貴ってちゃんと呼ぶよね。

でも、なんでたまに?


「 椿ちゃん入るよ~」

「 はーい!」

席に案内され座り、注文してしばらくは 出された熱い玄米茶を飲む。

ん~ 温まるぅ。

ホッとする~


「 玄米茶 うまいな 」

「 茶葉買ってくか?」

「 だな、買う 」


葵、買うんかいっ、緑茶じゃないよ!


「 なぁ、雅… 聖奈さん よかったのか?」


いっ!? 葵ったら、傷に塩だよ、痛いよ!


「 ああ、別にいいよ。俺が言った事は嘘じゃないしな。それに、今さらだよ 」


そういうもん?

雅くんの中では 聖奈さんはもうずっと前に過去だったの?



「 雅くん、何て言うか… 元気だして!」

としか言えないけど。


「 椿ちゃんが慰めてくれるなら元気でるよ 」

えっ!?


「 雅っ、またテメェは!!」


はあぁ…

もう、慣れるよね、ほんとに。
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