お隣さんと内緒の恋話

香伊羅オススメのパフェ屋に連れていかれた私は ゴマソフト・ブラウニーパフェを二人して注文した。


「 おいし~」

「 でしょ!冊子に載ってたからね 」

「 香伊羅さぁ 彼氏作んないの?」

「 作るもんじゃなくない?」



ん~… そうかもしんないけど、香伊羅キレイだから なんでいないのか逆に不思議。



「 椿はいいよね、上山くんがいてさ 」


葵が? それは否定しないな、当たりだし。


「 好きでしょ、上山くんの事 」


香伊羅が しみじみ聞くせいか 頷くだけの返事をした。

香伊羅、どうしたんだろ…



「 柚奈は壮真とヨリ戻ってるし、笑里は玲音とうまくいきそうだし、椿は上山くん… 私は誰もいないなぁ 」


香伊羅…



「 この寒い季節に彼がいないなんて心が寂しいと思わない? 椿みたいに甘~いキスする相手がいないわけ… なんで?」

「 香伊羅、かなりまいってる?」

「 いいの!私にはデザートがあるし、裏切らない甘さもあるからねっ 」



ええ… それダメじゃん?

甘いデザートは裏切らないけど、毎日はちょっと…

いや、葵ならいいよ、私はね。

香伊羅はあっという間にパフェを食べてしまい、笑顔でいた。



「 出会いってさ、やっぱ運命だよね、そう思わない? 椿 」



運命…か。



「 そうかも。じゃあ 私と葵は運命!やだ、嬉しいかも~」



パフェに負けないくらい 甘い運命かもね。



「 ちょっと! 恋ボケ禁止だからっ 」

「 あ、すいませ~ん 」

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