お隣さんと内緒の恋話

私を羨ましいと思っている香伊羅に、私はデザートを食べながら言った。


「 香伊羅、私さぁ まさか あの葵と付き合うなんて思ってもなかったの。何て言うかさ… 香伊羅にも いるよ、運命の相手が 」

「 うまく まとめちゃって。ありがと、椿。
でもなぁ 私 面食いだから イケメンがいいの、いるかなぁ 」



あはは、それ望んじゃうわけね…

イケメンかぁ 一番難しいよ。

いっそ雅くん… いやいや ダメ!

紹介できる人なんていないもんなぁ…



「 あ、ヤバーい!椿、私 バイトあるの、行くね 」

「 そうなの!じゃ、出よっ 」


店を出て慌ただしく行ってしまった香伊羅。

あれ、香伊羅 バイト始めたんだ…

で、何のバイト? 明日聞いてみよっと。



一人で自宅まで帰り、着替えて おばあちゃんに電話する。

「 あ、おばあちゃん、今日 ご飯行ってもいい? 」

『 椿、ごめんよ… おばあちゃん風邪ひいてねぇ 移ると大変だから 自分で作りなさいな 』


風邪ひいたんだ…


「 そっか、私なら平気だよ!料理くらい出来なきゃね。ゆっくり休んで、あと 薬飲んでよ、またね!」


おばあちゃんが風邪だもん、仕方ない。

料理… はぁ 無理~

葵にも作れないし… でも やらないと…



キッチンに行き冷蔵庫を開けてにらめっこ。


食材を見たところでピンとこない、くるわけがない。

何作ればいい?



「 料理なんか… 葵はサンドイッチ作れるのに! あ、サンドイッチ… ヤバいっ 」


葵が作ってくれと言ったサンドイッチの話を思いだし、焦った。


あーっ!どうすんのよ~
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