お隣さんと内緒の恋話
サンドイッチを作ろうにも レタスなし、キュウリもない、ハムはあるが賞味期限が切れている。
何これ…
生クリームなんかないし。
よし、明日にしよう!うん。
そう決めると、雅に買ってもらった残りのパンとインスタントの野菜スープを夕飯にすることにした。
何とも楽観的な私。
夜 8時を過ぎても 葵から連絡がないことに気がついて携帯を手にする。
葵、遅いなぁ…
雅くんも帰ってないし… 外食かな?
今日に限って誰からもメールがなく、テレビもない部屋で一人きり、退屈だった。
お風呂に入った後、ココアを作った。
しばらく携帯ゲームをやりながら時間を潰し、10時を回った。
「 葵、遅い… 私の事 忘れてる?まさかね… 」
ふあ~ 眠い…
睡魔が近づいてきた時、外からエンジン音が聞こえた。
「 あ!帰ってきたっ 」
葵と雅が帰ってきたのを そわそわしながら窓に近づいたり、携帯を見つめたり 一人で忙しかった。
葵~ メールか電話は? まだ?
そしてやっとメールが来た。
「 葵! …ん? 疲れた? 椿も早く寝ろ?明日な… ってそんだけ!?」
うそ~ん… 葵~ 待ってたのに これだけなの?
会いたかった、とかないわけ?
トホホだよ… 葵のバカ。