アサガオを君へ
私がノンちゃんから雑誌に目をうつしたとき、一際大きな声で橋本さんが可愛らしく笑いながら行った。
「私は海が好きなんだけど、夏になったら宮野くんも一緒にいこうよ!ね?」
自分でびっくりするくらい、目を見開いた。
は?
その一文字だけが頭に浮かび上がって消えない。
何言ってんの?
どうせ夏樹がカッコいいから連れて歩きたいだけでしょ?
隣を歩いたら自分の可愛さが引き立つし目立つから、狙ってるだけでしょ?
どんどん私の表情が変わっていくのに、いち早く気付いたノンちゃんが私の手首をギュッと握った。
それでも、私は雑誌に目を向けたまま適当にページを開いて言った。
はっきりと、前の橋本さんに聞こえるように。
「無理だと思うよ。夏樹は心臓弱いから、海なんか行ったら心臓止まっちゃうかもね」
「私は海が好きなんだけど、夏になったら宮野くんも一緒にいこうよ!ね?」
自分でびっくりするくらい、目を見開いた。
は?
その一文字だけが頭に浮かび上がって消えない。
何言ってんの?
どうせ夏樹がカッコいいから連れて歩きたいだけでしょ?
隣を歩いたら自分の可愛さが引き立つし目立つから、狙ってるだけでしょ?
どんどん私の表情が変わっていくのに、いち早く気付いたノンちゃんが私の手首をギュッと握った。
それでも、私は雑誌に目を向けたまま適当にページを開いて言った。
はっきりと、前の橋本さんに聞こえるように。
「無理だと思うよ。夏樹は心臓弱いから、海なんか行ったら心臓止まっちゃうかもね」