アサガオを君へ
「な、なにしてるの?」
「授業で作ったから渡しに来た」
栄治は微笑んだまま、私に可愛くラッピングしたピンク色のアイシングクッキーを差し出した。
私は受け取った。
可愛い人形のクッキーにはピンクのアイシングがたっぷりとかかっている。
私はそのクッキーを見つめたまま固まってしまった。
するとノンちゃんが私の手からクッキーを取った。
そしてマジマジと栄治の顔を見つめると言った。
「本当だ。宮野くんそっくり」
あ、だめ。
私はチラッと栄治を見る。
あからさまに怒った顔をしている。
……顔に出やすいところは、変わってないなぁ。
栄治はニコリとも笑わずに言った。
「それやめてもらえます?この顔が嫌いな訳じゃないけど、兄貴と似てるって言われると腹立つんで」
「授業で作ったから渡しに来た」
栄治は微笑んだまま、私に可愛くラッピングしたピンク色のアイシングクッキーを差し出した。
私は受け取った。
可愛い人形のクッキーにはピンクのアイシングがたっぷりとかかっている。
私はそのクッキーを見つめたまま固まってしまった。
するとノンちゃんが私の手からクッキーを取った。
そしてマジマジと栄治の顔を見つめると言った。
「本当だ。宮野くんそっくり」
あ、だめ。
私はチラッと栄治を見る。
あからさまに怒った顔をしている。
……顔に出やすいところは、変わってないなぁ。
栄治はニコリとも笑わずに言った。
「それやめてもらえます?この顔が嫌いな訳じゃないけど、兄貴と似てるって言われると腹立つんで」