アサガオを君へ
夏樹の長いお昼寝の言い訳を聞きながら、2人で並んで歩いて10分。
昔ながらの銭湯について、ガラッと引き戸を開けるた。
「あ、心!!夏樹!!」
若い女の子の集団の中から長身の男の人が、私たちに手を振っている。
私は苦笑いを浮かべて夏樹に言った。
「ねぇ、夏樹。あそこに見える集団は女子大生じゃないかな?」
「ん。羨ましい限りの状況だな」
ニヤニヤと笑いながら夏樹は靴をぬいでいる。
私もため息をついて靴をぬいでいると、長身の男の人がこっちまできた。
爽やかに微笑みながら私の頭を撫でて言った。
「今日は遅かったな。ちゃんとご飯食べたか?」
「…叔父さん。いい加減に、女の子にだらしないのやめなよ」
「おいおい、そういう人聞きの悪いこと言うなよー!」
ギャンギャンとわめくこの人こそ、私の血の繋がった叔父だ。
お母さんの弟で、まだ32歳。
美容師の専門学校を出てすぐに、ちょっと海外行ってくると言ってずっと音信不通だった。
昔ながらの銭湯について、ガラッと引き戸を開けるた。
「あ、心!!夏樹!!」
若い女の子の集団の中から長身の男の人が、私たちに手を振っている。
私は苦笑いを浮かべて夏樹に言った。
「ねぇ、夏樹。あそこに見える集団は女子大生じゃないかな?」
「ん。羨ましい限りの状況だな」
ニヤニヤと笑いながら夏樹は靴をぬいでいる。
私もため息をついて靴をぬいでいると、長身の男の人がこっちまできた。
爽やかに微笑みながら私の頭を撫でて言った。
「今日は遅かったな。ちゃんとご飯食べたか?」
「…叔父さん。いい加減に、女の子にだらしないのやめなよ」
「おいおい、そういう人聞きの悪いこと言うなよー!」
ギャンギャンとわめくこの人こそ、私の血の繋がった叔父だ。
お母さんの弟で、まだ32歳。
美容師の専門学校を出てすぐに、ちょっと海外行ってくると言ってずっと音信不通だった。