アサガオを君へ
私はアッキーを見つめながら言った。


「私は夏樹の代わりになんて死にたくない。それなら一緒に生きたいし、一緒に死にたい。私の中に、私が残す立場で夏樹が残される立場になるような選択肢なんて一つもない!!」


私は夏樹が辛いのだけは嫌だ。


夏樹に望まれてもそれだけは叶えてあげられない。


天と地がひっくり返っても。


私たちは永遠に、私が残される立場で夏樹が残す立場なんだ。


アッキーが何かを言おうと口を開けたとき。


夏樹のいる病室から、病院の先生が出てきた。
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